おそらく今この記事を読んでいるあなたも、Tickmillが一体どんな業者なのか興味をお持ちなのでは。
単刀直入に言うと、Tickmillは高スペックですが日本人には利用しにくい業者です。
もちろん、「少々利用しにくくても、ハイスペックな業者を利用したい中〜上級者」にはオススメdです。
この記事では、 Tickmillについて計10つの特徴、ネット上での評判、オススメできる人、について詳しく解説しています。
最後まで読めば、あなたがTickmillを利用すべきかどうか、結論を導き出せるでしょう。
※Tickmillは2020年3月31日をもって、日本から完全撤退いたしました。そのため、この記事は海外在住の日本人向けに解説しています。
1. Tickmill(ティックミル)とはセイシェルのライセンスを持つ海外FX業者
運営会社 | Trop-X Limited |
サービス開始年 | 2015年 |
金融ライセンス | セイシェル金融庁(FSA) |
Tickmillは2015年にサービス開始された、セーシェルの金融ライセンスを持つ海外FX業者です。
海外FX業者としては新しく、セーシェル共和国というマイナー国のライセンスを取得しているため、パッと見の印象は「微妙」と感じるでしょう。
しかし、親会社の『Tickmill UK Limited』は厳格な審査で知られる「英国金融行動監視機構(FCA)」を取得しています。
日本では海外FX業者に対して規制が厳しいため、日本人向け口座に関してはセーシェルのライセンス表記がされていますが、親会社のライセンスを見ると信頼性は高く評価できるでしょう。
Tickmillのスペック
最大レバレッジ | 500倍 |
ロスカット水準 | 30%以下 |
マージンコール | 100% |
最大保有ポジション | 制限なし |
最低入金額 | 1万円~ |
ロット単位 | 1lot=10万通貨 |
最小取引量 | 0.01lot(1000通貨) |
最大取引量 | 100lot(1千万通貨) |
口座維持費 | 無料 |
通貨ペア | 62種類 |
貴金属 | 2種類 |
資源 | 2種類 |
指数CFD | 9種類 |
債権 | 4種類 |
両建て | ○ |
スキャルピング | ○ |
自動売買 | ○ |
日本語サポート | ○ |
ボーナス | ○ |
2. Tickmill(ティックミル)の6つの特徴・メリット
Tickmillはスペック面で多くのメリットがある業者です。
知名度こそ低いですが、大御所業者と肩を並べるスペックを持つことで密かに話題となっています。
Tickmillの利用をお考えの方は、どの点が他者に勝るのか比較してみると良いでしょう。
2-1. NDD方式の採用で透明性の高い取引が可能
Tickmillでの取引にはNDD方式が採用されています。
NDD方式とは、トレーダーの売買注文がFX業者の仲介を挟まずそのまま市場に流す取引方式です。
業者が仲介しないことにより、トレーダーの注文内容通りに売買することが可能です。
海外FXでは悪質な業者がトレーダーの注文を操作することが問題視されていますが、NDD方式の採用でより透明性の高い取引ができます。
2-2. 最大レバレッジ500倍で取引可能(追証無し)
Tickmillでは最大レバレッジ500倍で取引可能です。
さらに、追証なしのゼロカットシステムも採用されているため、証拠金を上回る損失が出ても借金は一切発生しません。
国内業者ではレバレッジは最大25倍、追証は必ず発生するため、レバレッジ取引を行うのであれば海外業者を利用した方が安全性は高まります。
2-3. VIP口座・プロ口座のスプレッドが狭い
Tickmillの口座タイプのスプレッド比較
ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | 豪ドル/円 | ユーロ/ドル | 手数料 | |
クラシック口座 | 1.8pips | 2.2pips | 3.6pips | 2.9pips | 1.8pips | – |
プロ口座 | 0.6pips | 1.1pips | 1.5pips | 1.3pips | 0.6pips | 0.4pips |
VIP口座 | 0.4pips | 0.9pips | 1.3pips | 1.1pips | 0.4pips | 0.2pips |
※1lot=10万通貨(往復)の取引での取引手数料を表示。
※プロ口座・VIP口座のスプレッドは取引手数料分込みの数値で表記。
Tickmillはスプレッドが狭く設定されていることが特徴的です。
とくに、プロ口座・VIP口座に関しては、取引手数料は発生しますが、かなりの低スプレッドを提供しています。
Tickmillと他社ECN口座のスプレッド比較
ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | 豪ドル/円 | ユーロ/ドル | 手数料往復 | |
HFMarkets (ZERO口座) | 1.0pips | 1.6pips | 2.2pips | 2.2pips | 0.9pips | 8~12ドル (0.8~1.2pips) |
TitanFX (ブレード口座) | 1.03pips | 1.44pips | 2.15pips | 1.82pips | 0.9pips | 7ドル (0.7pips) |
XM (ZERO口座) | 1.1pips | 2.1pips | 1.1pips | 1.3pips | 1.6pips | 10ドル (1.0pips) |
FxPro (cTrader) | 1.3pips | 1.3pips | 1.6pips | 1.3pips | 0.9pips | 9ドル (0.9pips) |
LANDFX (ECN口座) | 0.59pip | 1.5pips | 1.8pips | 1.6pips | 0.8pips | 7ドル (0.7pips) |
AXIORY (ナノスプレッド口座) | 0.8pips | 1.0pips | 1.3pips | 1.3pips | 0.8pips | 6ドル (0.6pips) |
プロ口座 | 0.6pips | 1.1pips | 1.5pips | 1.3pips | 0.6pips | 4ドル (0.4pips) |
TradeView (ILC口座) | 0.6pips | 0.9pips | 1.0pips | 1.0pips | 0.6pips | 5ドル (0.5pips) |
VIP口座 | 0.4pips | 0.9pips | 1.3pips | 1.1pips | 0.4pips | 2ドル (0.2pips) |
※全てのECN口座は取引手数料(往復)を上乗せしたスプレッド値を表示
※赤字=比較上の最大値 緑字=比較上の最小値
※1pips=1銭(0.01円)
実際に、他社ECN口座と比較して見るとVIP口座は、最も狭いスプレッドに設定されていることがわかります。
VIP口座の難点は、最低入金額が550万円と非常に高いことです。
そのため、Tickmillではプロ口座の利用が最もオススメできます。
2-4. 取引における禁止事項が一切ない
Tickmillでは、
- スキャルピング
- 両建て・裁定取引(アービトラージ)
- 大口での自動売買
などの取引における禁止事項が一切ありません。
そのため、「ワガママな手法でも思いっきり試したい」と言う方には、Tickmillでの取引は非常に融通が効くでしょう。
2-5. ストップレベルが全てゼロに設定されている
Tickmillではストップレベルが0に設定されています。
ストップレベルとは、指値注文や逆指値注文など待機注文を行う際に、現在価格から開けないといけない値幅です。
ストップレベルが0に設定されていることで、待機注文の際に細かく利確や損切りを行うことが可能です。
2-6. 口座開設で3,000円のボーナスが獲得可能
Tickmillでは、新規口座開設で3,000円のボーナスがもらえるキャンペーンを実施中です。
対象口座は「ウェルカム口座」という、ボーナス利用限定の口座になります。
ウェルカム口座は口座開設から90日間限定で利用できます。
ボーナス金額の出金には「クラッシック・プロ・VIP口座のどれかを開設し資金を移動する」という条件が必要になります。(※移動可能な資金額は30~100ドルまで。)
3. Tickmill(ティックミル)の4つのデメリット
- 日本在住の日本人投資家は口座開設できない
- 入出金手段が海外銀行送金のみに限定
- 日本円口座が無い
- 利用できる取引プラットフォームはMT4のみ
- 信託保全の有無は明記されていない
Tickmillでは、日本人にとって利用しににくく感じるデメリットが多くあります。
とくに、入出金時に手数料が割高になることや、日本円口座が無いことを考えると、初心者には中々手をつけにくく感じます。
Tickmillの利用をお考えの方は、デメリットに関しても理解しておくべきでしょう。
3-0.日本在住の日本人投資家は口座開設できない
Tickmillは、日本市場から撤退しました。
そのため、海外在住の日本人投資家は口座開設できますが、日本在住の日本人投資家は口座開設できなくなってしまいました。
利用したくても、利用できないのです。
3-1. 入出金手段が海外銀行送金のみに限定
Tickmillでの入金・出金で、現在日本人が利用できる手段は海外銀行送金のみです。
他社では利用できる、クレジットカードや決済アプリなどは現状日本人利用ができないという難点があります。
海外銀行送金での入出金となると、手数料が約4000円かかってしまいます。
さらに、送金スピードも着金まで2〜5営業日ほどの時間がかかるため、非常に不便です。
3-2. 日本円口座が無い
Tickmillの口座は、
- 米ドル(USD)
- ユーロ(EUR)
- ポンド(GBP)
- ズウォティ(PLN)
4通貨のみ対応しており、日本円口座が利用できません。
外貨口座の利用が必須になるため、日本人にとっては計算が面倒に感じてしまいます。
3-3. 利用できる取引プラットフォームはMT4のみ
Tickmillで利用可能な取引プラットフォームはMT4のみとなっています。
他社では、MT5・cTrader・Currenexなど様々な取引プラットフォームが利用できる業者もあります。
これまでMT4や国内業者を中心に利用してきた方にとっては問題ありませんが、取引環境で業者を選ぶ方には少々ラインナップが少なく感じてしまうかもしれません。
3-4. 信託保全の有無は明記されていない
Tickmillでの顧客の資産管理状況は分別管理のみとなっています。
信託保全の有無に関してはホームページで明記されていないので、現状無いものと考えるべきでしょう。
そのため、万が一Tickmillが倒産する事態に陥っても、預けていた顧客の資金が返金される見込みはありません。
最悪の事態を想定すると、資金の預けすぎには注意すべきでしょう。
4. Tickmill(ティックミル)の2chでの評判
357 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/11/13(水)
Tickmillの3つの弱み・デメリット入出金のたびにリフティングチャージで4,000円ほどの手数料がかかってしまう上に、口座への反映も2~5営業日ほどかかる。
円口座に対応していない
信託保全なし 顧客資金は分別管理のみ
がんばって!
243 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/06/23(日)
Tickmillはトレードコストが安いけど、以下の2つが良くない
・出金は海外送金しかない
・円口座がない
908 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/01/19(土)
tickmillという業者めっちゃスプ狭いけど、使ってる人おる?926 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/01/20(日)
ここ利益が出た場合、国際銀行送金でのドル送金になるから国内のドル預金口座持ってないと、ごっそり持ってかれるぞ。
929 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/05/22(水)
tickmill
クレカ入金対応してくれ
429 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/11/08(金)
is6=よく止まる
gem=is6よりマシ
xm=最近止まることがある(割り当てられた鯖によるみたい)
fbs=止まらないけど約定の反応が遅い
ttcm=止まらない
tickmill=最近使ってないけど止まったことが無かったis6は月末か年内で全出金するつもり
メインはxmからttcmに変えるか検討中
282 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/06/27(木)
tickmillの口座開設ボーナスも、出金するためには入金が必要なのね。
それじゃあ意味がない。どうせ溶かしちゃうし。
288 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/08/31(土)
Tickmillも口座開設でボーナスくれるけど、マイナンバーのコピーを提出しなくてはいけない。
217 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/06/18(火)
低レバでいいので、追証無しで約定強い業者ないかな。
できればマイナススワップ低いか、片側がプラスになるところ。
手数料ありでも大丈夫です。219 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/06/18(火)
>>217
> 追証無しで約定強い業者ないかな。
> できればマイナススワップ低いか、片側がプラスになるところ約定力の高さなら、XM/Tickmill/TTCM(Traders Trust)あたり
スワポのマイナス低め(プラスも低め)ならTTCM ← USDJPYスワポは買2.17/売-3.92
スワポの片側プラスならMyFX Markets使いやすいのはTTCMのプロ口座だと思う
642 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/04/30(火)
>>641
Tickmillはマイナンバーカードが必要だからまだ開設していない。643 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/04/30(火)
Tickmill未入金ボーナス30ドルか
300ドルなら開設考えるけど、却下だな645 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/04/30(火)
tickmillってスプレッド広げて刈るよね646 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/04/30(火)
>>645
使ったことあんの?647 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/04/30(火)
ボーナス口座だけどあるよ648 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/04/30(火)
どこのネガキャンも常にスプで狩られただよな
888 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/03/11(月)
Tickmillはスペック的には良さそうなんだけど、円建てで出来ないのが欠点なんだよな
両替のコストぐらいケチるなと言われそうだが890 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/03/11(月)
入出金なんとかしろtickmill893 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/03/12(火)
tickmill知らなかったんで調べてみたら円口座無いんだね。確定申告が大変そう。
円口座ないとこ使う人は、自分で計算してるの?それとも税理士使ってる?895 :名無しさん@お金いっぱい。:2019/03/12(火)
>>893
圧倒的に税理士使った方が楽だよ
tickmillは円口座使ってくれたら申し分ないけど、妥協ではなくドル建てでも気にならん使い心地
あくまで俺個人の感想でしたが、30ドルの口座開設ボーナスあるんで試すだけ試してほしい会社かな
5. Tickmill(ティックミル)の利用をオススメできる人
ざっくり言うと、Tickmillをオススメできる人は「利便性が低くてもスペックの高い業者を利用したい中〜上級者」の方です。
その中でも、特徴から考えると利用をオススメできるのは3つのタイプです。
Tickmillの利用をお考えの方は、今一度、自分に適した業者なのか判断軸にしてみると良いでしょう。
5-1. ライセンスの信頼性を重視する人
Tickmillの運営会社自体のライセンスは、セーシェルと言うマイナー国です。
しかし、親会社の『Tickmill UK Limited』は厳格な審査で知られる「英国金融行動監視機構(FCA)」を取得しています。
なぜ、Tickmillのライセンス表記がセーシェルなのかと言うと、日本の金融庁からの規制を防ぐためです。
実際、他社では多くの業者が日本の金融庁から警告を受けていますが、Tickmillでは警告を受けていません。
ライセンスの信頼性を重視する方にとっては、オススメできる業者でしょう。
5-2. 狭いスプレッドで取引したい人
狭いスプレッドのECN口座を利用したい方にとっては、TickmillのVIP口座・プロ口座は非常にオススメできます。
とくに、VIP口座に関しては他社と比較してもTradeViewと並ぶ、最狭水準のスプレッドです。
最低入金額は50万と中々高いですが、トレード経験が豊富な方にはVIP口座の利用がオススメできます。
5-3. スキャルピングで取引したい人
Tickmillでは、
- ECN口座のスプレッドが狭い
- 約定力に関する評判が良い
- 取引制限が一切ない
という条件からも、スキャルピングに適している業者と言えるでしょう。
ECN口座は、取引手数料がかかるがスプレッドが狭いことが特徴です。
とくに、大口で取引する中〜上級者にとっては、取引コストを抑えてトレードすることが可能です。
まとめ|Tickmill(ティックミル)はスペックは高いが日本人には利用しにくい
Tickmillは大御所業者と肩を並べるスペックを持つ隠れた業者です。
「ECN口座のスプレッドが狭い」「取引制限がない」「ストップレベルがゼロ」
など、スペック面で様々なメリットが感じられます。
- 日本在住の日本人投資家は口座開設できない
- 入出金手段が海外銀行送金のみに限定
- 日本円口座が無い
- 利用できる取引プラットフォームはMT4のみ
- 信託保全の有無は明記されていない
一方でデメリットとなる点が、日本人にとっては使いにくい点です。
とくに日本市場を撤退したため、日本在住の日本人投資家は、使いたくても使うことはできません。
実際、入出金での手数料が割高であることや、日本円口座がないことを考えると、利用するハードルは高く感じてしまいます。
そのため、Tickmillのオススメできる方は、「使いにくさはあっても、スペックの高い業者を利用したい中〜上級者」の方のみと言えます。
特徴から考えると3つのタイプの方にオススメできます。
中〜上級者の中でも、とくにスキャルピングで取引したい方には、スペックの高さからもオススメです。Tickmillの利用をお考えの方は、VIP口座もしくはプロ口座での口座開設を強くオススメします。
この記事を最後まで読んだあなたが、Tickmillのメリットだけでなくデメリットに関しても十分に理解し、本当の自分に合った業者なのか判断できれば幸いです。