おそらく今この記事を見ているあなたも、海外FXでのIronFXの利用に興味をお持ちなのではないでしょうか。
正直に言うと、IronFXは一度過去に日本市場から撤退しています。また、中国での暴動事件などがあり、信用リスクは低くはない海外FX業者と考えられています。
現在は信用回復のために様々な取り組みを行っていますが、日本人FX投資家の中の評判は、まだまだ当時のような状況には回復していないのが実情です。
そのため、結論としては、日本人向けに安全性・信頼性の高いサービスを長年サービス提供を続けている大御所業者がオススメです。
この記事ではIronFXに関する過去の不祥事や現在の取り組みなどに関して詳しくまとめていますので、是非とも参考にしてみてください。
1.IronFX(アイアンエフエックス)とは日本から撤退した不評の多い海外FX業者
運営会社 | 8Safe Limted |
代表者 | 不明 |
本社所在地 | 2, Iapetou Str., Agios Athanasios, 4101 Limassol, Cyprus |
設立 | 2010年 |
資本金 | 非公開 |
金融ライセンス | FCA (585561) • ASIC (417482) • FSB (45276) • CySEC (125/10) |
IronFXは2014年1月に、一度、海外FX業者としての日本人投資家向けのサービス提供から完全に撤退しました。当時の理由は「日本の金融ライセンスを取得するため」というものでした。
当初は評判も良く、日本法人を解説し、金融庁のライセンスを取得し、国内FX業者になろうと頑張っていましたが、2012年6月に金融庁から警告を受けた辺りから雲行きが怪しくなりました。その後の経緯は不明なものの、結果として、日本での金融ライセンスの取得はできなかったのだと推察されます。
現在は、また海外FX業者として日本人投資家向けのサービス提供を再開しています。
また、日本人がIronFXを利用する際には、Balvento Limited社が運営するバミューダアカウントが作成されます。
2010年に設立されたIronFXの本社は現在キプロスにありますが、その配下には4つの子会社が存在しておりバミューダはそのうちの一つです。
キプロス、バミューダ以外にもイギリス、オーストラリアにも現在IronFXの子会社が存在しています。
2.IronFX(アイアンエフエックス)4つの特徴
IronFXは2015年から、海外FX業者として日本人投資化に対するサービスの再開を行っています。
しかしながら、撤退により一度落ちた信用は回復されず一部の投資家の中ではいまだに
「信用にかける海外FX業者だ。」
と言っている方もいるぐらいです。
ただし、IronFXは、信頼回復の企業努力も行っています。近年は信頼性がもっとも高いと言われているイギリスの金融ライセンスの登録に成功しました。
その他、日本でも有名なスペインのサッカーチーム「バルセロナFC」との公式パートナーシップを提携するなど、信用回復のために様々な取り組みを行っています。
2-1.利用可能口座が6種類あり、それぞれスペックが大きく異なる
<口座スプレット比較>
ライブ変動 | ライブ固定 | ライブゼロスプレッド | STP/ECN手数料なし | STP/ECNゼロスプレッド | STP/ECNAbsoluteZero | |
口座開設維持手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
取引手数料 | 無料 | 無料 | 9ドルから※ | 無料 | 6.75ドル※ | 無料 |
スプレッド | 変動 | 固定 | 変動 | 変動 | 変動 | 変動 |
取引形態 | DD方式 | DD方式 | DD方式 | STP方式 または ECN方式 | STP方式 または ECN方式 | STP方式 または ECN方式 |
レバレッジ | 最大1,000倍 | 最大1,000倍 | 最大500倍 | 最大200倍 | 最大200倍 | 最大200倍 |
通貨ペア | 83銘柄 | 51銘柄 | 73銘柄 | 56銘柄 | 73銘柄 | 73銘柄 |
最小取引単位 | 0.01Lotまたは0.1Lot | 0.01Lotまたは0.1Lot | 0.01Lot | 0.01Lot | 0.01Lot | 0.01Lot |
最大取引数量※ | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 60Lot | 60Lot | 60Lot |
最大ポジション数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
※表をスクロールして詳しく見る
※取引手数料は10万通貨あたりの片道手数料です。また、最大取引数量は1注文あたりのLot数になります。
IronFXには6種類の利用口座があるため、利用する際には十分にスペックを確認した上で判断するようにしましょう。
中でもおすすめは、AbsoluteZero口座です。
理由としては取引手数料なしにも関わらず、DD方式ではなくSTP方式(またはECN方式)で取引ができるところにあります。
その上、通貨ペアは73種類ととても多いです。
※DD方式とは?:Dealing Desk(ディーリングリスク)の略語。海外FX業者と投資家の相対取引を意味する。投資家の不利益はFX業者の利益となる仕組み。
※STP方式とは?:Straight Through Processingの略語。直訳の意味としては”注文が直接市場に流れる”となります。
2-2.日本人向けのバミューダアカウントにはボーナスがある【DD口座のみ】
日本人がIronFXを利用して取引を行う場合、全てバミューダアカウントになります。
バミューダアカウントでは日本人向けのボーナス(入金ボーナス)やトレードコンテストが用意されていますが、実際にボーナスを受け取る事ができるのは2つの口座のみです。
- ライブ変動口座
- ライブゼロスプレッド口座
その他の口座を利用する際には、ボーナスは受け取る事ができないようになっているので、これからはじめる方は注意が必要です。
2-3.日本語サポートがとても高品質である
IronFXの公式サイトは元々日本の金融ライセンス取得を目指していたこともあってか、かなり日本語でのサポートが充実しています。
電話対応に関しても日本人スタッフが対応してくれる他、公式サイトの日本語訳もかなり分かりやすくなっています。
ただ、「対応が遅い」と言った口コミもあるため一概には良いとは言えません。
2-4.業界トップレベルのスワップポイントである
スワップポイント(金利差調整分)とは、2国間の金利差から得られる利息のことを意味します。
IronFXのスワップポイントは業界の中でもトップレベルの数値です。
基本的にスワップポイントの数値が良いと、長期間のトレードにはかなり有利とされています。
長期トレード、ポジショントレード、スワップポイント狙いのトレードをする方におすすめです。
3.IronFX(アイアンエフエックス)5つのデメリット
結論から言ってIronFXは日本人の投資家の方には、おすすめできない海外FX業者です。
2014年1月に日本から完全撤退する際には
- 全ての新規(または追加)口座開設停止
- トレードに使っていた口座の利用停止
- 保有しているポジションの強制決済を実行
と、当然ながらサービス提供を停止するため、口座、ポジションも持てない状態になります。
事前の告知はあったものの、投資家によっては「期日」に気づかずにポジションが強制決裁されてしまうことも発生していたようです。
FX業者にとってサービスを利用している投資家は
- 大切なビジネスパートナー
- 顧客
であるにも関わらず、サービス提供の停止となってしまうと、日本人投資家からは「また、急にサービス停止するのではないだろうか?」という疑念が生まれてしまい、現時点でも、当時の評価までは回復していません。
3-1.2012年6月に金融庁から警告を受けている
IronFXは日本でも大変人気の海外FX業者の一つでもあった時期もありました。
どうしても、海外FX業者は人気がでると、日本人投資家からの知名度が出てくると、金融庁から警告を受ける形になります。これは他の海外FX業者でも同様です。
IronFXも2012年6月に金融庁から警告を受けています。
3-2.日本人は自動的に安全性が低いバミューダアカウントとなる
2015年2月には、また海外FX業者として日本市場での活動を再開しており、今でも日本人投資家の口座開設やトレードは可能となっています。
ただ、日本から利用する際には今は全てのアカウントがBalvento Limited社が運営するバミューダアカウントとして登録されます。
日本人はバミューダアカウントがデフォルトとなっているため、現在は他のIronFXの子会社が運営する拠点のアカウントを持つ事ができません。英国FCAなどのライセンスや信託保全は、バミューダアカウントでは利用できないことを意味します。
3-3.中国オフィスが襲撃された事件
日本人投資家からの完全撤退だけがIronFXの不安要素ではありません。
中国では、IronFXのオフィスが襲撃される事件を起こしています。
IronFX側からの情報によると
「手厚いプロモーションを利用して違法な不正操作をした中国人トレーダーに対して、出金停止の処置をしたところ、中国人トレーダーが暴動を起こして事件化してしまった。」というものであり、問題なのはアービトラージ(違法取引)での出金拒否で暴動を起こした中国人トレーダーであり、IronFX社は、この事件に対して「当社は出金の遅延について、キプロス当局のCySECを含む7つの規制当局からも苦情やその他正式な通告を受けていません。全ての出金が、業界で標準的な処理日数で適切に実行されています。」
と回答しています。
事件後は中国にあったIronFXオフィスの閉鎖と、従業員約600名の解雇処分を実行しました。
「IronFX側の回答をそのまま受け入れるか?どうか?」は、投資家次第ですが、他の海外FX業者が起こしていないタイプの事件ですので、信頼性に疑問を感じてしまうのは致し方ないものと言えます。
3-4.信託保全は対象外
IronFXを日本人が利用するにあたりデフォルトでバミューダアカウントになるのですが、運営しているBalvento Limited社は、信託保全のサービスはありません。
日本国内のFX業者であれば万が一会社が倒産しても良いように、投資家の投資資金を守ために信託銀行を利用して、信託保全をするのが義務付けられています。
しかしながら、海外FX業者の場合は信託保全が行われていないところがほとんどであり、IronFXも例外ではないのです。
3-5.海外最大級のFX掲示板でSCAM認定(詐欺業者認定)されている
IronFXは日本国内の評判も悪いのですが、海外でもSCAM認定(詐欺業者認定)されています。
実際に海外最大級のFX掲示板では明確にSCAM認定されており、投資家の間では注意勧告が行われています。
- 掲示板の情報・詐欺認定が100%正しいわけではありません
しかし、注意すべき事項の一つであることは間違えありません。
4.IronFX(アイアンエフエックス)のリアルな評判・口コミ
IronFXのTwitter上の評判や口コミを見てみると最近のものであれば、信用が回復してきているのかあまりネガティブな悪い口コミは見当たりませんでした。
ただ、残念ながら過去の不祥事があまりにも多すぎて、過去の口コミを掘り返してみるとかなりネガティブな意見が多い印象です。
総合評価的には”おすすめできない海外FX業者の一つ”となりますが、IronFX自体も信用の回復に全力を注いでいる動きがあるので、今後に少し期待したいところです。
4-1.悪い口コミ
て日本国内にIronFXの日本法人会社があるようです。
日本での金融ライセンス取得を目指していたのですから、当然、日本法人は用意しているはずです。ただし、現在はあきらめているので使われていない日本法人と言えます。
金融庁の”無登録で金融商品取引業を行う者の名称等”に、IronFXもピックアップされています。
基本的にどの海外FX業者でも、日本人投資家の利用者が増えてくると、掲載されてしまうものですので、それほど大きな意味は持ちません。
IronFXに限らず海外FX業者の多くはゼロカットという、残高がマイナスにならないような仕組みが設けてあります。
例えマイナスになったとしてもFX業者が負担してくれるので、心配する必要はありません。
とは言え、FXはあくまでも投資でありリスクは常につきもの。しっかりとリスクを考慮した上で始めるか判断しましょう。
実際に、現在は、それほど悪い口コミがあるわけではなく、信用が回復傾向にありますが、過去のツイートや記事を見る方からすると「信用しにくい」と判断されてしまっているようです。
4-2.良い口コミ
IronFXは5つの大陸にオフィスを構えている、今もなお巨大な海外FX業者の一つです。
会社の吸収合併などを繰り返しているところも一部の子会社であるようですが、積極的に信用回復と業績向上を目指している動きが伺えます。
日本国内からは2014年に完全撤退していますが、その後も海外FX業者として日本人に対してサービスを提供しています。
ホワイトラベル(White Label))とは、ある企業が生産した製品を他の企業のブランド名で売る仕組みのことを指します。
5.IronFX(アイアンエフエックス)に関するよくあるQ&A
IronFXに関する質問事項はネット上にはかなり多いです。
とくに問い合わせ先に関してや「過去の出金できなかった事例」などに関して、多くの人が注目しているということです。
結論から言えば、IronFXの利用はおすすめしにくいのが事実です。これは「また、日本人投資家へのサービス提供から撤退する」疑念が完全に払しょくできないからです。
5-1.IronFXで口座開設すると入金せずともボーナスが貰えるって本当ですか?
IronFXは入金しないとボーナスは貰えません。
IronFXのボーナスの種類としては主に3つあります。
- シェアボーナス:100%入金ボーナス
- パワーボーナス:40%入金ボーナス
- アイアンボーナス:20%入金ボーナス
※例:10万円入金したらボーナス10万獲得(100%入金ボーナスの場合)。
5-2.IronFX以外に追証のない海外FX業者を教えてください
基本的に、IronFXのような海外FX業者と呼ばれている業者には「追証」がありません。
ゼロカットが有効化されているので、国内のFX業者よりもリスクは低いとされていますが、海外FX業者の中には詐欺業者も多いため注意が必要cdぅ。
そのため、海外FX初心者の場合は、信頼性・評判が抜群の”XM”の利用が一番おすすめです。
XMだと長年継続してサービス提供してきた実績がある上に、評判も非常に良いためです。
5-3.IronFX以外におすすめの業者はありませんか?
IronFX以外だとおすすめできる海外FX業者は主に2つ。
全くはじめての海外FX初心者の方は、いきなり現金でトレードを行うのはかなりリスクがあります。まずはデモ口座を活用したり、口座開設ボーナスを利用してトレードに慣れることからはじめてみてください。
まとめ|海外FXを始めるなら安全性・信頼性の高い業者を選ぶべき!
結論から言うと、IronFXは、過去に日本人投資家へのサービス提供を停止した事実があるため、おすすめしにくい海外FX業者です。
安全に、長くトレードを続けるのであれば、長期間サービス提供を継続している海外FX業者の方が安心できるからです。
海外FXを始める際は信頼性・安全性の高い業者を選ぶ事が鉄則です。
海外FXの中で、とくに信頼性・安全性の高い業者は3つです。
どの業者も、ライセンス・信託保全(資金補償)を持っており、長年のサービス提供実績もあるため信頼性・安全性が高いと言えます。
さらに、評判に関しても悪い噂が少ないので、実際の利用者も満足している人が多いと言えるでしょう。
大事な資金をトレードに利用するのですから、信頼性・安全性の高い業者で始めることを絶対にオススメします。