この記事を見ているあなたは、海外FXでMT4とMT5どちらを利用すべきか悩んでいるのではないでしょうか。
確かに、海外FXと言えばMT4が人気。しかし、スペックに関してはMT5の方が高いとも言われています。
結論から言うと、2021年8月現在では、MT4の方が主流であり初心者にもオススメです。ただし、徐々にMT5に移行している投資家も増えてきています。
この記事では、スペック比較や利用者の評判から、MT4/MT5のメリット・デメリットを徹底解説しています。
最後まで読めば、あなたがどちらを利用すべきか結論を導き出せるでしょう。
1. MT4とMT5の違いを一覧比較
MT4 | MT5 | |
動作スピード | 普通 | 速い |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
描画ツール | 31種類 | 44種類 |
気配値・ナビゲーターウィンドウ | 普通 | 使いやすい |
アップデート回数 | 少ない | 多い |
カスタムインディケーターの数 | 豊富 | 普通 |
EAの数 | 豊富 | 少ない |
対応海外業者 | ほぼ対応 | 一部大手のみ |
ストラテジーテスター | ○ | ○ |
ワンクリック注文 | ○ | ○ |
両建て | ○ | ○ |
プログラム言語 | MQL4 | MQL5 |
1-1. PCとスマホ版での違い
・チャート機能の数が若干少ない
・描画オブジェクトの種類が少ない
・時間足が少ない(MT5の場合)
PCとスマホ版で、MT4・MT5の性能が大きく変わることはありません。
しかし、スマホ版の場合はPC版に比べ機能面では劣ります。
とくに、注意すべきことがスマホ版では自動売買が利用できず、裁量トレードしかできない点です。
そのため、機能面に制限なく取引したい方は、PC環境での取引がオススメです。
1-2. Windows・Macでの違い
WindowとMacでのMT4・MT5の機能面に違いはありません。
しかし、MT4・MT5はWindows向けに開発されているため、Macでの取引に対応していない海外
業者もあります。
そのため、MacでMT4・MT5を利用する場合には、Mac対応の海外FX業者を利用する必要があります。
その他、「Play On Mac」などMac上でWindowsアプリを利用できるソフトを使う手や、VPSを利用する方法などもあります。
ただし、Play on Macの場合は、文字化けなどエラーが起こる場合も多いので、快適に取引したいMacユーザーの方は、
Macでの取引に対応している海外業者を利用することがオススメです。
2. MT4とMT5はどちらが人気?ネット上でのリアルな意見
2-1. MT4に関する評判・体験談
2-2. MT5に関する評判・体験談
3. 【MT4】スペック比較・評判からわかった3つのメリット
MT4を利用する一番のメリットは、普及率が多くどの業者でも同じ環境で取引できることでしょう。
その他、EA数が多いことからもMT5に比べ自動売買での取引に勝っているメリットもあります。
あなたにとって本当にMT4での取引が有利なのか、メリットから判断すると良いでしょう。
3-1. 対応業者数が多い
MT4は世界で最も有名な取引プラットフォームと言うこともあり、海外業者の場合、ほとんどの業者に対応しています。
国内業者と比べる、業者オリジナルのツールが使いにくかったり、なかなか慣れない環境で取引する必要もあります。
しかし、海外業者では基本MT4は標準装備されているので、取引環境を変えることなくトレードできる点は非常に快適です。
3-2. EAの対応数が多い
MT5と比較するとMT4ではEA数が豊富なので、自動売買に向いていると言う特徴があります。
実際ネット上の意見でも、
- 自動売買ならMT4
- 裁量トレードならMT5
と、使い分けているユーザーもいることからも、EAを利用した取引ならMT4が有利でしょう。
3-3. カスタムインジケーターの数が豊富
カスタムインジケーター数が多いことで、自分の取引しやすい環境を整備する材料が多く仕入れられるメリットがあります。
そのため、中〜上級者など取引環境のカスタマイズ性にこだわるユーザーにとっては、MT4の方が有利でしょう。
実際、MT5でもカスタムインジケーターの開発は進んでいますが、数で言うと未だMT4の方が勝ります。
また、MT4とMT5ではプログラミング言語に相互性が無いため、MT4に使い慣れたユーザーから見ると、MT5での取引環境は劣ってしまうでしょう。
4. 【MT4】スペック比較・評判からわかった2つのデメリット
MT4を利用する上で最もネックに感じることが、アップデートがほぼ終了していることです。
もちろん、現状MT4を利用していても問題はありませんが、将来を見据えると初心者なら今のうちにMT5を利用しておく方が好ましいとも言えます。
MT4の利用を考えている方は、自分にとってどんな点がデメリットになるのか詳しく理解しておきましょう。
4-1. 時間足が少ない
MT4はMT5に比べ、時間足が12種類も少ないというデメリットがあります。
もちろん、MT4でも時間足は十分に揃っていますが、MT5ではより細かい刻みでの設定が可能となっています。
4-2. アップデートがほぼ終了
MT4ではアップデートがほぼ終了していることで、将来的にはMT5への移行が進むことが予想されます。
もちろん、現状MT4を利用していても全く問題ありませんが、今後MT5の利用へ切り替えるべき時が来るかもしれません。
そう考えると、MT4は時代遅れのプラットフォームになる可能性もあるので、今のうちにMT5に乗り換えて慣れておくという、先見的なトレーダーも増えてきています。
5. 【MT5】スペック比較・評判からわかった3つのメリット
MT5では、MT4に比べスペックが高い点が大きなメリットです。
EAの対応数は少ない点がネックですが、アップデート回数も多く開発も進んでいるため、裁量トレードには最適です。徐々にEAの数も増えていくことが予想されます。
MT5の利用を考えている方は、具体的にどんな点があなたにとって有利なのか、詳しくみてみましょう。
5-1. 動作スピードが速い
MT4の進化版と言うこともあり、ネット上の評判でも動作スピードが向上しているとの意見が多く見られました。
そのため、スキャルピングなど約定力が重視される短期売買では、MT4に比べ有利とも言えるでしょう。
MT4を利用していて、動作スピードに不満を感じた方は一度、MT5を試しに使ってみることをオススメします。
5-2. 裁量トレードに優れている
MT5は、MT4に比べて
- 動作スピード
- 時間足の数
- 描画ツールの数
- 気配値・ナビゲーターウィンドウの使いやすさ
など、スペック面で勝る部分が多くあります。
そのため、MT4に比べ裁量トレードでの分析に強いと言えるでしょう。
5-3. アップデート回数が多く開発に力を入れている
アップデートがほぼ終了してしまっているMT4に比べ、MT5では開発が進んでいる印象です。
実際、MT5が普及し始めた2016年と比べると、アップデートを繰り返し機能性も大きく向上。開発者であるメタクオーツ社でも、数年前からMT5への移行を主張しています。
同時にMT5だけを取り扱って、MT4が利用できない海外FX業者も増えてきてます。
今後はMT5を利用している方が将来性には期待できると言えるでしょう。
6. 【MT5】スペック比較・評判からわかった4つのデメリット
MT5を利用する上で一番ネックに感じる部分が、対応業者が少ないことです。
さらに、MT4との互換性がないことも、MT5の普及が進まない原因となっています。
そのため、いくらMT5のスペックが高いとは言え、2021年8月現在ではまだMT4が主流の印象です。
MT5の利用を考えている方は、どんな点があなたにとってデメリットに感じるのか、詳しく見てみましょう。
6-1. 対応業者が少ない
2021年8月現在、MT5に対応している海外業者は約15社ほどです。
ほぼ全ての業者に対応しているMT4に比べると普及率は大きく劣ります。
そのため、MT5を利用し慣れている方でも、業者の乗り換えの際にはMT5が使えなくなることもあります。
今後、対応業者が増えていくことも期待できますが、現状ではMT4が主流という印象です。
6-2. 消費メモリが多い
MT5は動作スピードが向上されたことで、消費メモリが多いデメリットもあります。
- MT4:32bit
- MT5:64bit
具体的には、ビット数に2倍の違いがあることからも、MT5の方が消費メモリの多く、
低いスペックのPCで取引している場合には、逆に動作スピードが重く感じてしまう副作用もあるようです。
そのため、MT5を利用する際には、利用環境をしっかり整えた方が好ましいでしょう。
6-3. MT4とプログラミング言語が異なる
MT5が普及しにくい一番の原因が、MT4とのプログラミング言語に互換性が無いことです。
そのため、これまでMT4を使い慣れたトレーダーにとっては、中々移行しにくい環境となっています。
とくに、MT4で使っていたインジケーターやEAなどを、MT5で利用する際には、新しくコードを書き換える必要もあるため非常に面倒です。
ですので、現状MT4の利用が完全に中止されるまでは、利用し続けても問題ないと言えるでしょう。
6-4. ネット上ではMT4の方が評判が良い
MT5ではスペックが高いとは言え、ネット上の意見では未だにMT4の方が良い印象です。
実際、スペックが高いと言われるMT5でもネット上の意見では、
- 使いづらい
- 止まりやすい
- バグが発生する
という声も多く、イマイチ移行は進んでない状況が伺えます。
そのため、今後MT5が主流の時代が来るとは言え、使えるうちにMT4を使っておくという考えでも良いと感じます。
7. MT4の利用がオススメな2人のタイプ
正直に言うと、MT4は最もメジャーなプラットフォームであることからも、海外FX初心者でもハズさないと言えます。
しかしその中でも、自動売買メインのトレーダーはMT5よりもMT4がオススメです。
その他にも、MT4では対応業者が多いことからも、複数の業者を利用するトレーダーにもオススメできます。
MT4の利用を考えている方は、本当に自分に合ったプラットフォームなのか詳しく見てみましょう。
7-1. 複数の業者を利用しているトレーダー
海外FXではほとんどの業者でMT4に対応しています。
そのため、複数の業者を利用する人であればMT4を利用することで、どの業者でも同じ取引環境やツールでトレードできるでしょう。
7-2. 自動売買(EA)を利用しているトレーダー
MT5ではMT4に比べ、対応EA数が少ないと言うデメリットがあります。
そのため、現状では自動売買で取引するトレーダーはMT4を利用した方が有利です。
もちろん、MT4では裁量トレードでも十分取引できる環境なので、自動売買・裁量の両方を使ってトレードしたい方にもオススメできるでしょう。
8. MT5の利用がオススメな3人のタイプ
MT5は、EAの対応数は少ないものの、スペックが高い特徴があるため裁量トレードがメインの方にオススメできるでしょう。
MT4と比べると、利用できる業者が少ない点がネックですが、将来的にMT5の普及が進むことを考えた、先見的な方なら利用する価値はあるでしょう。
MT5の利用を考えている方は、本当に利用すべきかどうか詳しく見てみましょう。
8-1. 先見的なトレーダー
今後MT5の開発が進み、MT4に変わる主流のプラットフォームになることを想定すると、今のうちにMT5に慣れておくと言うのもひとつの手でしょう。
そのため、数年後を見越した先見的な考えを持つトレーダーにはMT5の利用もオススメできます。
8-2. スペック重視のトレーダー
MT5は、MT4に比べてスペックが高い特徴があるため、とにかく動作スピードや機能性にこだわるトレーダーにもオススメです。
ただし、MT5は消費メモリが多いと言うデメリットもあるので、快適に利用するためには取引環境も大切になります。
取引環境から「MT5が止まる」「動作が重い」と感じる場合には、VPSを使うなど、環境整備をすると良いでしょう。
8-3. 裁量取引がメインのトレーダー
MT5はMT4に比べスペックは勝るものの、EAの対応数は少ないというデメリットがあります。
そのため、MT5の利用は裁量トレードがメインの人が好ましいでしょう。
もちろん、「自動売買はMT4」「裁量トレードはMT5」と両者を使い分けることも効果的です。
まとめ|現状ではMT4の方が人気が高く初心者にもオススメ!
結論から言うと、スペック面ではMT5の方が有利なものの、2021年8月現在では、まだMT4の方が主流な印象です。
今後、将来的にはMT5への移行が始まるとも言われていますが、実際にMT4の利用ができなくなるまで使い続けても問題はないでしょう。
もちろん、これから海外FXを始める方でもMT4から利用しても問題はありません。
しかし、メリット・デメリットから判断すると、
- MT4:自動売買(EA)にオススメ
- MT5:裁量トレードにオススメ
と、使い分けるべきとの意見もあります。
もちろん、MT4・MT5はどちらも無料で利用できるため、両方を使ってみて判断しても良いでしょう。
さらに、MT4・MT5がイマイチだと感じる方には、さらにハイスペックと言われる「cTrader」もオススメです。
この記事を最後まで読んだあなたが、MT4・MT5の特徴を理解し、どちらを利用すべきか判断できれば幸いです。