おそらくこの記事を見ているあなたも、海外FXでのSticPayの利用に興味をお持ちなのではないでしょうか。
SticPayは2017年からサービスを開始している、比較的まだ歴史の浅い海外送金サービスの一つです。
SticPayの公式サイトやアプリ等はしっかりと日本語対応しているものの、日本国内銀行をメインに利用している方には手数料が高く不向きと言えます。
実際に海外FXでよく使われているbitwalletと比較しても、手数料面からみてbitwalletの方がおすすめです。
この記事ではSticPayに関して実際の利用者の意見を交えて詳しく解説していますので、是非とも気になっている方は参考にしてみてください。
1.SticPay(スティックペイ)とはオンライン上の国際決済サービス
オンラインウォレット | SticPay |
運営会社 | STIC FINANCIAL LTD |
設立年 | 2017年 |
所在地 | Kemp House 152-160 City Road,London,EC1V 2NX,United Kingdom |
金融ライセンス | 英国FCA(登録番号:902112) |
SticPayは2017年にサービスを開始した、比較的新しいオンラインウォレットです。
オンライン上で気軽に海外の口座にお金を送金できるようになっており、海外FX業者を通じてトレードを行う際には大変便利なサービスとなります。
運営会社はイギリスにあり、子会社としてキプロスにも拠点を置いてます。
英国の金融ライセンスを取得していることからもサービスの信頼性・安全性は、かなり高いと言えますね。
ただ、取引の際にかかる手数料に関してはそれほど安くなく、bitwalletなどの他の送金手段と比較すると高めの設定になっています。
1-1.SticPayの入出金にかかる手数料と着金までの時間
<入金手段と手数料>
入金手段 | 着金時間 | 手数料 |
国内銀行送金 | 半日以内 | 2% |
海外銀行送金 | 3営業日 | 1% |
クレジットカード | 約5分 | 3.85% |
仮想通貨 | 約30分 | 1% |
<出金手段と手数料>
出金手段 | 着金時間 | 手数料 |
国内銀行出金 | 1~2営業日 | 2%+800円 |
海外銀行出金 | 4~7営業日 | 5% |
SticPayカード | 2~3営業日 | 1.3% |
仮想通貨 | 1営業日 | 3% |
<個人間での送金の手数料>
送金先 | 着金時間 | 手数料 |
個人から個人へ | 即時 | 1% |
加盟店から個人へ | 即時 | $0.3 + 2.5% |
個人から加盟店へ | 即時 | 1.8% |
2.SticPay(スティックペイ)の3つの特徴・メリット
SticPayの最大のメリットは、SticPayカードと呼ばれる”デビットカード”を使えば、世界中のATMで現金を引き出す事ができることにあります。Mastercardブランドでデビットカードが発行でき、日本のコンビニATMで直接STICPay口座から出金可能で、Mastercard加盟店での買い物もできます。
2017年にサービスを開始したということで、他の決済サービスと比較するとまだまだ新参者扱いされる事が多い。
しかしながら、SticPayの公式サイトやアプリなどは既に日本語対応しており、初めて利用される方もで比較的簡単に扱えます。
2-1.公式サイト・アプリ共に日本語対応している
SticPayはリリースされてまだ新しいサービスにも関わらず、既に公式サイトやスマホアプリなどの日本語対応が実装されています。
海外業者のサービスだとどうしても英語が理解できずに挫折してしまう人が多いですが、SticPayに関しては翻訳が間違っていることもなくかなり分かりやすいです。
また、SticPayのサービス自体もかなりシンプルで操作性も高く扱いやすいです。
問い合わせサポートに関しても返信が早くとても頼りになります。
一般問い合わせ先 | account@sticpay.com |
資金(入出金)に関する問い合わせ先 | funds@sticpay.com |
口座に関する問い合わせ先 | account@sticpay.com |
2-2.SticPayカード(デイビットカード)はATM出金可能
SticPayカードと呼ばれるデイビットカードは、世界中のATMで気軽に出金する事が可能となっています。
SticPayカード自体はSticPayが公式に発行している、マスターカードブランドのデビットカードです。
SticPayカードできることは主に4つあります。
- 全国の銀行ATMからの出金
- 全国のコンビニATMからの出金
- Mastercard対応のお店での支払い
- 海外ATMからの現地通貨出金
国内のATMはもちろんのこと、海外のATMでも現地のお金で出金できるのが最大の強みです。
また、SticPayカードの出金手数料に関しては、出金額の1%となっています。
SticPayカードにSticPay口座からチャージする際にも、チャージ金額の1.3%の手数料がかかりますので、しっかりと把握しておきましょう。
2-3.SticPayに対応している海外FX業者は6つ
SticPayに対応している海外FX業者は年々増加傾向にありますが、今のところ対応しているのは6社となっています。
今後も対応する海外FX業者は増えていくと思われます。
しかしながら、手数料だけ見ると海外FX業者でよく扱われているbitwalletの方が優れているため、bitwalletが使える場合はそちらを活用した方が良いでしょう。
3.SticPay(スティックペイ)4つのデメリット
SticPayのデメリットの中でも特に気になるのは、サービスがリリースされてからまだ日が経っていないということでしょう。
2017年にリリースされたサービスなので、まだ数年ほどしか利用されておらず何かと信頼性にかけるような口コミがネット上には多い。
また、香港の金融庁には登録されているようですが、日本の金融庁ではまだサービスとしての登録が行われていないことも気になります。
3-1.運営会社の歴史が浅い【2017年サービス開始】
PayPalやbitwalletなどの海外送金手段と比較して、SticPayは2017年にサービスを開始しておりかなり歴史が浅いです。
海外送金手段としては優れいてる面も多数ありますが、まだそれほど国内では認知されておらず利用者も他のサービスと比較すると少なめ。
また、日本国内に営業所などもないためサポート面でみても十分とは言えません。
3-2.手数料は平均的に高めの設定である
SticPayの入出金の際にかかる手数料は、正直言ってそこまで安い設定ではありません。
実際に海外FX業者でよく扱われているbitwalletと比較すると、分かりやすいです。
<入金手数料の比較>
入金方法 | SticPay | bitwallet |
国内銀行送金 | 非対応 | 無料 |
海外銀行送金 | 1% | 非対応 |
クレジットカード(MasterCard・VISA) | 3.85% | 8% |
クレジットカード (AMEX・Diners・Discover) | 非対応 | 8.5% |
NETELLER | 1% | 無料 |
ビットコイン | 1% | 非対応 |
※パーセンテージは入金額にかかる割合になります。
<出金手数料の比較>
出金方法 | SticPay | bitwallet |
国内銀行送金 | 2.5%+800円 | 824円 |
海外銀行送金 | 5% | 4,800円 |
デビットカード | 1.3%(SticPayカード) | 非対応 |
※パーセンテージは出金額にかかる割合になります。
SticPayは国内銀行送金に対応していない点も大きなデメリットですが、出金時にもかなり高い手数料がかかるのも気になります。
万が一、海外FX業者を活用する際にSticPay以外にbitwalletが使えるようであれば、bitwalletを選択した方がスペック的には良いでしょう。
ただ海外銀行口座をメインに利用する場合は、その限りではありません。
3-3.日本国内からの銀行入金に対応していない
SticPayは日本国内の銀行からの入金ができないようになっています。
そのため国内銀行の利用をメインに考えている方であれば、SticPayを活用した海外FX業者との取引はおすすめできません。
また、国内銀行への出金に関してもかなり手数料が高めの設定になっているので、活用を検討している海外FX業者でbitwalletが使えるようであればそちらが無難です。
3-4.日本の金融庁ではまだ未登録
SticPayは日本の金融庁にまだ送金サービスとしての登録がされていません。
海外FX業者でも金融ライセンスはとても重要な信用基準となりますが、送金等のサービスにおいても例外ではありません。
ただ、審査が厳しいと言われている英国のFCAライセンスを取得していることを考えると、今後日本でもしっかりと登録が行われる事でしょう。
4.SticPay(スティックペイ)のリアルな評判・口コミ
SticPayはサービスが開始されてからまだ日が浅いこともあり、ネット上の口コミは他のサービスと比較して少なめ。
総評するとやはり手数料が高いという声がよく挙げられており、中には
「SticPayカードは1万円ずつしか出金できないので使えない」
といった声もありました。
SticPayは人によっては全くおすすめできないサービスかもしれませんので、必ず利用用途を明確にした上で利用申請するようにしましょう。
4-1.良い口コミ
国内の送金サービスは基本的に2段階承認が設けてありますが、海外のサービスは設けられてない場合も多いです。
また SticPayも準備中らしい🙂 pic.twitter.com/eqD1Ze2n0C
— りりさん🐘/借金700万…💴⛩👏 (@robo_pi) May 9, 2020
他の海外送金サービスと比較すると、まだまだSticPayは対応していない海外FX業者が多いです。
4-2.悪い口コミ
SticPayの手数料の高さはリリース直後から言われていることであり、利用用途を考えて申請する事が重要になってきます。
海外FXに取り組んでいる人の多くは、手数料が安いbitwalletを活用している方が多いです。
5.SticPay(スティックペイ)の利用がおすすめな人
SticPayは海外銀行口座をメインに活用する方には、おすすめのサービスです。
日本国内の銀行には入金に関しては、非対応となっており出金に関してもかなり手数料は高い設定です。
海外銀行口座であれば手数料は他のサービスと比較しても、かなり良い条件となっています。
また、SticPayカードの利用目的で考えている方にも、同じくおすすめだと言えますね。
5-1.海外銀行の利用をメインに考えている
これから海外FXを始めようとしている方の多くは、日本国内の銀行口座しか持っていない人がほとんどだと思われます。
万が一、海外の銀行を活用しているという方で、SticPayの利用を検討しているのであれば海外銀行に関しては取引手数料がかなり優れているので検討する価値アリです。
SticPayに限らずご自身の入出金手段や利用銀行によって、手数料の内容は全く異なりますので、状況や目的に適したサービスを活用しましょう。
5-2.bitwalletに対応していない海外FX業者を活用する
日本人の方でこれから海外FXを始める場合は、SticPayとは別にbitwalletが使えるようであればbitwalletがおすすめです。
しかしながら、bitwalletが非対応となっている海外FX業者もありますので、その際にはSticPayを活用した方が良いでしょう。
ただ、手数料に関してはあまり良いとは言えませんので、他の方法も検討する余地があります。
5-3.デビットカード目的での利用を検討している
SticPayカード(デビットカード)は、海外のATMでも対応しており、現地の通貨で現金を気軽に引き出す事ができます。
SticPayの利用を検討されている方の中には、SticPayカードを目的に契約する方も多いので利用用途を考えてご自身に合えば発行してみると良いでしょう。
また、SticPayカードはクレジットカードとは違い限度額があなた自身がSticPayカードにチャージした金額となるので、使い過ぎることはありません。
6.SticPay(スティックペイ)の利用がおすすめできない人
SticPayは国内銀行からの入金に対しては非対応となっている上に、出金に対してはかなり手数料が高い設定になっています。
そのため出来るだけ手数料を抑えたい方には、かなり不向きです。
また、2017年にサービスを開始したばかりということで、運営歴がとても浅いのが懸念材料の一つとなっていることも否めません。
とは言え、これからに期待がかかるサービスでもありますね。
6-1.入出金手数料を出来るだけ抑えたい
入出金手数料を出来るだけ抑えいたい方は、SticPayの利用は不向きと言えるでしょう。
とは言え、利用を検討されている海外FX業者がSticPayしか使えないようであれば、SticPayを利用するしかありませんが…。
SticPay以外に対応している送金サービス(bitwalletなど)があるようであれば、そちらを一度検討してみた方が良いです。
6-2.サービスの運営歴が長いところがいい
SticPayは2017年にサービスを開始しており、まだ数年しかサービスの運営歴がありません。
幸い、まだサービスの不具合などはそれほど挙げられていませんが、サービスの信頼性を考えるともう少し運営歴があった方が安心して利用できます。
運営歴の長いところでいうと…
- bitwallet
- PayPal
などが挙げられます。
6-3.日本の金融庁に登録されているサービスがいい
SticPayは日本の金融庁が発表している資金移動業者登録一覧に、登録されていません。
世界中で利用されているPayPalなどのメジャーなサービスは登録されていますが、SticPay自体はこれからということでしょう。
基本的に金融庁に登録されていないと、日本国内のでサービス展開はできないようになっており、事業停止などの処分を下される恐れもあります。
7.SticPay(スティックペイ)の口座開設方法
- SticPay公式サイトへアクセス
- SticPay公式サイトの”会員登録”を選択
- 会員登録画面へ切り替わったら英語で個人情報を入力
- パスワードを設定する
- 入力が完了したら”次へ”を選択
- SMS認証コードを発行
- スマホに送信されたSMS認証コードを入力する
- “コード認証”を選択
- 内容を再度確認後、”送信”を選択
- “おめでとうございます!”と表示が出たら口座開設完了のサイン
SticPayの口座開設が手順通り進められた方は、再度公式サイトからマイページへアクセスし、必要書類の提出を行いましょう。
- 身分証明書
- 住居証明書
必要書類の提出まで無事に完了すれば、全ての手続き完了となります。
7-1.SticPay(スティックペイ)カードの申請手順
- SticPayの公式サイトから口座にログインする
- “SticPayカード”項目内の”申請”を選択
- その後”SticPayカード発行申請”を選択する
- 画面が切り替わったら個人情報を入力する
- 必要書類をアップロードする(本人書類、住所証明、パスポート)
- アップロードが完了したら”次へ”を選択
- 利用規約を確認し電子署名を行う
- 署名が完了したら”送信”を選択
- “完了”と表示されたら申請手続きは終了
SticPayカードは発行申請が完了してから2〜3週間程度で手元に届きます。
受け取りは本人限定ではないので、ご家族の方でも可能です。
8.SticPay(スティックペイ)に関するQ&A
SticPayに関する質問の中でも特に多かった内容に絞って、それぞれ詳しく回答をまとめています。
SticPayの利用を検討されている方は、ご自身も同じような状況になる可能性があるのでこの機会に是非とも目を通しておきましょう。
万が一、取り上げていないような事が起こった場合には、SticPayの公式サイトから直接問い合わせてみてください。
8-1.SticPayカードには入会審査はありますか?
SticPayカードはデビットカードなので、クレジットカード同様に審査があります。
しかしながら審査に引っかかる人の方が稀ですので、心配することはありません。
8-2.SticPayは1人で複数口座開設できますか?
SticPayでは登録メールアドレスを変えることで、複数の口座開設が可能となっています。
口座開設時に提出する本人確認書類などは、毎回同じものを使用しても構いません。
ただ、SticPayカードの発行に関しては1人1枚までと制限があります。
8-3.SticPayカードを紛失した場合再発行できますか?
SticPayカードを紛失した場合は、再発行が可能です。
再発行申請に関しては”stic_card@sticpay.com”からできるようになっています。
ただし、再発行時には手数料として10ドル請求されると共に、カード発送料金として別途35ドル必要となります。
8-4.SticPayの個人間での送金手数料はいくらかかりますか?
SticPayでは個人間での送金に関しては、
- 手数料:1%
- 着金にかかる時間:即時
となっています。
8-5.SticPayのパスワードを忘れた場合どうすれば良いですか?
- SticPayの公式サイトから”ログイン”を選択する
- 画面が切り替わったら下に表示されている”パスワードを紛失しました。”を選択
- 次に”登録メールアドレス”と”生年月日”を入力して現パスワードをリセットする
- その後、再度新しいパスワードを設定できます
まとめ|SticPay(スティックペイ)は国内銀行利用者には不向き
結論をまとめるとSticPayは、国内銀行を普段から活用している方には不向きと言えます。
理由としては主に2つ。
- 国内銀行からの入金に非対応
- 国内銀行への出金には高額な手数料がかかる
海外銀行を活用している方であればSticPayはおすすめできるかもしれませんが、国内銀行を使われているようであればおすすめできません。
また、海外FXに取り組むにあたり利用できる海外送金サービスとしてSticPay以外に、bitwalletが使えるようであれば手数料が少ないのでbitwalletがおすすめです。
ただし中にはbitwalletでも海外FXで得た利益を出金できない業者も…
その場合は、
- クレジットカード
- 国内銀行送金
- 海外銀行送金
などの方法を試してみてください。
※クレジットカードへの出金を行う場合は、元の入金額までが出金限度額となります。
出金額が限度額を超えるようであれば、別途銀行口座指定が必要になります。